カフェモカです!
マジカルミライ2019が終わり、早くも1ヶ月が経ちました。
よもや、まだマジミラの余韻を引きずっている方はいませんよね?
いる?
ああちなみに、自分は全然引きずっていますw マジミラの総括をいつしたらいいんだろと思いつつ、未だに前に進めないでいます。
ということで、今回はマジカルミライ2019の自分なりの総括と、ボーカロイドの今後の発展について主に音楽的な視点から考察してみたいと思います。
マジカルミライ2019の様子
公式の発表によると、2019年の動員数は5万人とのことで、2017年の3万人、2018年の4万人と比べても堅調な伸びを見せています。自分が会場にいた感触としても、待機列の伸び方が去年よりも圧倒的に長く、肌感覚で成長を実感しました。
また、マジカルミライの特徴として、ライブと同時に開催される「企画展」がグッズ販売所だけではなく、クリプトンのボカロの歴史を見たり、ファンのイラストを見たり、ボカロPのアルバムを手に取ってみたりと、ボカロの文化を肌で感じられる構成になっていて、よりボカロを理解することに一躍買っています。
さらに、この企画展会場でファン同士の交流が積極的に行われ、ライブに参加しない日でもとりあえず企画展に行って、同じボカロファンとそれこそ何となく同じ時を共有するというのが、何とも心地良かったりします。
マジカルミライがボカロシーンのすべてというわけではありませんが、間違いなくボカロシーン最大の祭典であり、マジカルミライの成功は今後のボカロの発展を約束する、そういっても過言ではないと思います。
ライブについて
今年は大阪と幕張の2会場で行われ、期間に若干のずれがあるために、幕張でライブをやる頃にはライブのセトリが知れ渡っているという状況になってました。
この辺は仕方ないでしょうね。
それでも大阪、幕張共に日ごとに28曲中7曲の入れ替わりがあり、ライブに参加してみないとどの曲が演奏されるかは分からないので、セトリを予習してもワクワクできる内容になっていました。
ちなみに自分は、セトリを事前に知っておきたい人です(;^_^A。なので、大阪のセトリを見て一通り予習しておきました。それでも1曲だけkzさんの新曲は見落としてましたが。
あれだけ演目が多いと、ライブで演奏するバンドメンバーはさぞかし練習が大変だったろうと思います。敬意を表しつつ、お疲れさまでしたと言いたい。
内容については、全体を俯瞰して簡潔にいうと、
今回のコンセプトは「 フューチャーサーカス 」で、曲の大部分が、夢や自由を追い続けるという内容のものが多かったと思います。個々の曲はそれぞれが独自に(かなり)重たいテーマを持ったものが多く、それをよくもまあ一つのテーマに上手く結集させたなぁ、というのが正直な感想です。
個人的にはOrangestarさんの「快晴」が盛り込まれたのは嬉しかったですね。大好きな曲なので。
一部では Orangestarさんはマジミラに貢献していない(メインボカロはIAだし)という批判もあったようですが、そんな批判厨の100万倍くらい人々をボカロに引き付ける事に貢献しているということは声を大にして言いたい。
あとwowaka楽曲がアンコールに組み込まれたことは取り上げるべきでしょう。しかも日ごとに違う曲を取り上げたという気合の入れよう。今年の4月に旅立ってしまったwowakaさんの追悼演奏はやるだろうと予想してましたが、ここまでの規模になるとは思ってませんでした。
今年のマジミラライブは、自分はどの年(と言ってもライブ参加は3回だけど)よりも、ボカロPの存在を強く意識したライブでした。
まあ、テーマ曲、「ブレス・ユア・ブレス」のせいで、否応なしに意識せざるを得なかったというのはありますが。
最後に、「KAITOの単独曲は入れて欲しい」
他の多くの人も指摘してますが、1キャラ1ソングはやって欲しいです。
ボーカロイドの市場規模
マジミラやシンフォニーの成功、数多くの企業とのコラボ、SNS上ではファンがイラストを多数投稿し、もはや破竹の勢いに見えるボーカロイドですが、実際にはどのくらいの市場を形成しているのでしょうか?
こちらのデータが、ボーカロイドの市場規模を知るうえでは役に立ちそうです。
表の下から2番目にボーカロイドの項目があり、年4%近い成長を続けています。データを見る限り、ボーカロイドの市場は堅調に推移しており、2019年は108億円規模の市場になりそうです(前年度の数値から、カフェモカが独自に推定)。
では、ボカロの売上の内訳はどうなっているのでしょう?内訳のデータに関しては、こちらのサイト情報が参考になります。
このサイトの情報ですが、ボーカロイドオタク歴20年以上の人がいたりして(ボーカロイドの発表は2003年2月)、若干データの信ぴょう性に疑問があるのですがw 市場規模のデータは一応参考になりそうです。
これによれば2016年の市場内訳は
・ソフト:8%
・関連商品:42%
・関連二次創作物:49%
合計がなぜか100%になりませんが(;^_^A、まあ、その他が1%ということにしておきましょう。
細部はともかく、この内訳の傾向は現在も同じと思われます。
注目してほしいのは、ソフトの売上。
全体の10%に満たない。
しかも過去からの推移を見る限りでは、ソフトの売上は完全に頭打ち状態ということが分かります。
「初音ミク」って音楽ソフトが原点なのに、肝心のソフトの売り上げが伸びていないという現実がここにあります。
キャラクターという視点から見れば、ボーカロイドは成長を続け、今後も安泰でしょう。しかし、音楽ソフトという視点から見たら、確かに異例の売上ではありますが、まだまだというにはいささか時が経ちすぎています。
このままの状態では、曲を生み出すボカロPの数は徐々に減っていってしまうかもしれません。現在、その位微妙なラインに立っている感触。
実はボカロPは少ないという現実が、ここから見て取れます。
今後 、ボカロの進む方向
現状と大きく変わることは無いと思いますが、国内市場を今のペースで拡大し続け、それに加えて今後は世界、とりわけアジアを見据えての動きが活発になると予想しています。
現に、マジカルミライ2019は中国の動画サイト「BiliBili」で中継され、7500万再生数を記録したとか(情報元の記事はあまりにいい加減なのでリンクしませんw)。いずれにせよボーカロイドは 世界的に 広まりつつあり、今後海外での公演なども今より増えていくだろうと期待してます。
ボカロ市場の最大の特徴は、メーカー主導の市場拡大もさることながら、二次創作による同人市場が非常に大きいことが挙げられます。
今後も、メーカーおよび個人の創作に端を発する市場の拡大が期待できます。
ただ、自分の心配は
「ボカロ曲を作る人、もっと増えなくて大丈夫なのかな?」
もっとテコ入れが必要なんじゃあ?
ボーカロイド文化は、キャラクターの二次創作だけではなく、曲をもファンが作り、ファンが物語を紡いでいく所に魅力があります。ボカロの物語の中核を担う、曲の作り手がもっとたくさんいて欲しい、そう願ってやみません。
マジミラ2019の総括のつもりでしたが、とりとめのない話になってしまいました。今年のマジミラは本当にボカロの発展を期待できる、そんなひと時でした。
さて、どこか次のミライでお会いしましょう。
それでは!
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