カフェモカです!
DTMやっていると、色々なプラグインが目に留まるようになってきてあれも欲しいな、これもよさそうだなになって、気が付くとお財布がやばいことになっていますが(;^_^A
今日はそんな万年金欠、プラグインコレクターの背中を後押ししちゃうような記事を書いていこうかと思いますw
シンセサイザーって何?
すごく簡単に定義すると、
「発振器(オシレーター)の音を加工して音にする機装置」
ということになるでしょうか。
現在のシンセは、たいていキーボードが付いているのですが、厳密にはキーボードは入力装置なので、シンセ本体とは別、と自分は考えています。
デスクトップPCの本体とキーボードが分かれているのを想像していただければわかりやすいかと。
シンセサイザーに近いもので、「サンプラー」と呼ばれるものがあります。
これは、オシレーターを持っていなくて、代わりに音の素材(楽器の音、人の声、色んな音)を音源として使用するものです。厳密にはシンセサイザーではありませんが、音源以外は同じような構造をしているので、近い仲間かなと思ってます。
シンセサイザーには、アナログシンセと、ディジタルシンセがあります。アナログシンセはハードウェア(アナログ回路)で音を作るものですが、ディジタルシンセはプログラムで音をシミュレートするもので、ディジタル回路かPC上で動作するものです。
最近はアナログ回路をシミュレートして音を作るなんてこともできるようです。
この記事ではディジタルシンセ、主にPC上のDAWで動作するソフトシンセを話題に取り上げます。
自分の持っているシンセを紹介
ここで、自分の所有するシンセを紹介してみようかと思います。
DAW付属のシンセ
自分の使っているDAWはStudio Oneなので、これに付属しているシンセから紹介していこうと思います。
Mojito
オシレータ1個にアンプとフィルター、簡単なFXだけ、しかも波形はSAW to SQUAREだけという、シンセの勉強にもならないヤツですが、シンプルイズベストで意外にブリブリとした太いサウンドを作れます。主にベースラインで使用しています。
MaiTai
オシレーター2個、ノイズジェネレーター、フィルター、LFO2個、エンベロープ3個、FX7種類と、シンセとして最低限の機能を持っています。シンセで作れる基本の音はちゃんと作れます。弄るところもそんなに多くなく、プリセットも豊富で、結構使い勝手は良いです。ただ、がっつり作りこむと結構CPU負荷が上がるので注意ですね(;^_^A
PresenceXT
PCMシンセっていうのでしょうか?オシレーターを持っておらず、プリセットを選んでその音色を調整するシンセです。
音色としてはそれほど多くない(といっても数百種類はある)ですが、ストリング系の音、ピアノの音など、自分はとても使用頻度の高いシンセです。
購入したシンセ
次からは自分が購入して所持しているシンセの紹介です。
Sylenth1
2パートに分かれていて、各オシレータ2個(計4個)、アンプ、フィルター1個(計2個ずつ)、それらを統合するフィルター、モジュレーションエンベロープ2個、LFO2個、マクロ4個、FX8個と、とても充実した機能のシンセです。
もう古参の部類なんでしょうが、世界的にも非常に人気の高いシンセです。
とりあえず買っとけ、ってアドバイスしておきたいw
このシンセの良いところは、
まずは非常に動作が軽い。10個くらいトラックに挿しても全く問題なく動いてくれます。
次に圧倒的な量のプリセット。世界中のシンセマニアがプリセットを無料公開していますし、有料プリセットも豊富にあります。
自分もSylenth1のプリセットはもはや5万以上持っていて、全部を聴き切れてません(;^_^A
メーカーサイト:
https://www.lennardigital.com/sylenth1/
Serum
今のところ一番人気なんじゃないでしょうか?
オシレーター2個、サブオシレータ、ノイズジェネレーター、フィルター、エンベロープモジュレータ3個、LFO4個、ヴェロシティーモジュレーター、ノートモジュレーター、マクロチャンネル4個、FX10個と充実しまくりのシンセです。
このシンセの良いところ、画面がGUIで動くので何が起こっているのかが視覚的に判りやすいです。自分は最初に買うシンセを一つ勧めろと言われたら、真っ先にSerumを挙げます。このシンセをじっくり勉強して使い込めば、シンセはほぼ完ぺきにマスターできると思ってます。
あとウェーブテーブルといって、画像のようにオシレーターが複雑な波形をコントロールできるのも魅力です。今どきのシンセはウェーブテーブル搭載は必須といっても過言ではありません。
アルペジエーターは無いの?と思ってる方がいるかもしれませんが、SerumではLFOをアルペジエーターとして使えます。
こんな感じにLFOを描いて、これをオシレーターのピッチに掛ければ、アルペジエーターとして機能します。
このシンセの欠点ですが、重いですw
CPUパワーのないPCだと、コードを演奏しただけでCPU負荷100%超えて音が割れます。以前ノートPCで曲を作っていたころは、Serum単独でファイルを作って、作ったサウンドをオーディオにしてから他のトラックと合わせていたりしました。
PCによってはツラいかもしれませんが、見ていて楽しい、複雑なのにそれを感じさせないシンセなので、自分は一推しのシンセですね。
メーカーサイト
https://xferrecords.com/products/serum
Massive
このシンセも世界的に圧倒的な人気を誇っていると思います。有名プロデューサーは必ず使っているといっても良いシンセです。
オシレータ3個、モジュレーションコントローラー、ノイズジェネレーター、フィードバックコントローラー、フィルター2個、アンプ、FXコントローラ2個(FX17個)、EQ、インサートFXコントローラ2個(インサートFX8個)、エンベロープモジュレータ4個、LFO(最大4個)、パフォーマー
(最大4個) 、ステッパー (最大4個) 、マクロコントローラー8個と、書いていてこれ絶対に混乱するだろw っていうくらい多機能です。
Massive最大の特徴は、「その複雑な機能によってもたらされる圧倒的なサウンド」にあるのかなと思います。非常に繊細な音から、とにかくブッといサウンドまで、こんな音が欲しい欲しいっていう期待には確実に応えてくれます。
もちろんウェーブテーブルに対応していて、無限にサウンドを作ることができます。
多分Massiveのキモだと思うのはインサートFXとFEEDBACKという機能で、Massiveのシーケンス(ROUTING)を表示して、インサートFXをかけたい所にセット、
そして、FEEDBACKつまみをぐりッと回すと、それはそれは過激に歪んでくれますw フィルター直後のIns部分かオシレータ直後のInsにかけると派手に歪みます。
Massiveの欠点は、複雑すぎることですw
パッと見、何が何だかわかりません。フィルターが直列接続と並列接続を入れ替えられるとか、他のシンセにはないですし、先に挙げたフィードバック機能も多分Massive独特の機能だと思います。
その複雑さゆえに自力のみで頑張ると、挫折してしまうかもしれません。
Massiveもプリセットが豊富なので、とりあえずプリセットを使うでも全然問題ないかなと思います。
自分もどちらかというとプリセット頼みな感じで使ってます(;^_^A
メーカーサイト
https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/synths/massive/
Hybrid3
2018年のブラックフライデーで無料配布していたのですが、こんなん無料で配っちゃっていいの?というくらい良い音のシンセです(定価$149.99)。
オシレータ3個、フィルター2個、アンプ、モジュレーションエンベロープ2個、LFO3個、シーケンサー、MORPHと呼ばれるマクロチャンネル4個
上の機能を2個並列に搭載しています。FXは44個(で合ってるかな?)のうちから4個を選んで掛けられます。
クリアで透明感のあるプリセットが多いですね。
ウェーブテーブルに対応していて、無限にサウンドを作ることができます。
自分もまだ使い込んでいなくて(使用歴2ヶ月)、特徴を挙げることができないんですが、構造自体はそんなに難しくない気がします。
ただ、マクロのアサインの仕方が独特で分かりにくいのと、どのように掛かっているのかが判りにくいので、慣れるのには時間がかかるかもしれません。
こちらもプリセットが豊富で、どれも音が良いので、プリセットを使う感じでとりあえず使ってます。なにせタダなのでw
メーカーサイト
https://www.airmusictech.com/product/hybrid-3#.XDwgHVz7SCg
NEXUS2
先に紹介したPresenceXTと同様に、NEXUS2もオシレーターを持っていないPCM音源のシンセということになるようです。
音源選択ウィンドの他に、モジュレーター、アルペジエーター、フィルター、アンプ、ディレイ、リバーブといった構成になっています。
NWXUS2の特徴は、とにかく音源が多い。プリセットが常に販売されていて、いったいどのくらいあるのかさっぱりわかりません(数万種類では済まないと思ってる)。
なので、自分で音を作る必要がありませんし、そもそも元の音を大幅に変えることができません。
音質もかなり良くて、特にエレクトロ系の曲を作りたい人にはうってつけのシンセだと思います。
欠点は何かというと、シンセの性能とは違いますが、NEXUS2は起動するのにドングルが必要です。eLicenserという、Cubaseを起動するためのドングルにライセンスを入れて使う仕様になっています。
ドングルでUSBポートを塞がれると何かと不便ですが、複数のPCで使いたい場合はドングルを差し替えれば良いだけなので、逆にメリットになるかもしれません。
メーカーサイト
Flow Motion
wavesが2018年11月にリリースしたシンセです。FMシンセといって今まで紹介したシンセとは音の変え方の原理が全く異なる独特のシンセです。
オシレータ4個、モジュレーター4個、フィルター、EQ、FX8個、アルペジエーター、シーケンサー、スナップショットシーケンサーという構成です。
音の作り方が独特で、まだ全然解ってはいないのですが、とりあえずプリセットから使っていこうかと。
FMシンセってとにかく良くわからなくて過去に挫折したことがあるのですが、これは視覚的に判るようにできているので、何とかマスターしたいところです。
このシンセは、別記事でも紹介したのでそちらも参照してね。
メーカーサイト
https://www.waves.com/plugins/flow-motion-fm-synth
KICK2
キック専用のシンセですw。一応オシレーターとアンプがあって音作りを進めていくのでシンセサイザーといって良いかと思うので、取り上げます。
オシレータ、アンプ、エフェクター3個、EQ、ディストーション、コンプといった構成です。
とにかくキックかスネアなどのドラムサウンドしか作れないシンセですが、EDMなどのドスの利いたキックが作れるので、自分は何気に毎回のように使ってます。
メーカーサイト
https://www.sonicacademy.com/products/kick-2
色々なシンセを使い分ける理由は?
やっと本題ですw
10種類(キック専用も含む)のシンセを持っているわけですが、その理由を以下に挙げていきたいと思います。
1.全く同じ音を別のシンセでは作れない、近い音は作れるけど大変
理由のほぼすべてがここに集約される気がします。
例えばAさんが、Massiveを使ってかっこいい音を作ったとします。この音をBさんがSerumで作ろうと思いました。
頑張れば近い音を作ることは出来ますが、同じ音を作るのは不可能です。
シンセごとに音を作り出すアルゴリズムが異なっているので、同じサイン波から出発して、同じフィルターを通したとしても、シンセが異なれば出力される音は微妙に異なってきます。
近い音を別のシンセで頑張るより、Massiveで作ったら同じになるので、そっちを使えばいいじゃないかという発想です。
2.一つのシンセが使えなくなっても、ほかのシンセで代用できる
稀なケースでもないのですが、同じシンセを複数個同じファイルで起動すると、競合が起きて音が出なくなることがあります(自分は時々経験してる)。
また、これは稀なケースですが、ライセンスのトラブルでシンセが使えなくなることがあるかもしれません。
こういった不測の事態に備えて複数のシンセを持っておくのは賢明といえます。
先に述べたように、同じ音は出せませんが、近い音は出せます。
音としては満足できないかもしれませんが、無いよりはマシということです。
3.単純に、シンセがいっぱいあると楽しいw
あれこれとつまみを弄ってみたり、
「このシンセはどんな音が出せるんだろう?」
という遊び心を満足させてくれます。
単なるプラグインコレクターになるのは感心しませんが、自分は否定もしないです。気持ちは理解できるのでw
とりあえず持っておいた方が良いシンセは?
全く持って個人的な意見ですが、最初に購入するシンセでおすすめは
・Serum
です。とにかく高性能で、わかりやすいので。
CPU負荷が不安とかでSerumはちょっと・・・というのなら、
・Sylenth1
もお勧めです。とりあえず持っていれば絶対に使えます。
予算に余裕があれば、
・NEXUS2
も良いかもしれません。プリセットを選ぶだけで良いので、音作りが苦手という方には良いかと思いますが、他のシンセもプリセットは沢山あるので、NEXUS2が最初の1台である必要はないと思ってます。
これ以外のシンセは、あとはお好みでどうぞという感じですw
シンセは本当にたくさんの種類があって、どれも甲乙つけがたいので、機会があったら試してみて自分に合ったものを見つけてみてください。
今日は長々と、自分のシンセ自慢…ではなく、シンセを複数持つ理由について考察してみました。
それでは!
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